待ち遠しい
かれこれ半年ぐらい前、私が通う手打ち料理教室で、手作り味噌の臨時教室がありました。
お味噌専門店のご厚意での開催ですが、大盛況。
私は初参加で、味噌作りも初めてでした。
家で自分で味噌を作るとなると、腐るのを防ぐため塩加減が多くなったり、良い材料の調達などなど何かと心配です。
しかしこの味噌教室は、専門家のご指導と、材料を混ぜ合わせるだけといった段階まで準備された半おまかせコースで、失敗が無いのが嬉しいです。
厳選された大豆と麹と塩をよく混ぜ合わせ、アルコール消毒した樽に空気が入らないように詰め込んでいきます。
1つの樽でお味噌が4kg分です。
空気に触れないように念入りにラップで密閉し、完成までに約6ヶ月かかります。
樽に詰め込んだ直後はこんな感じで、白っぽい、完全無添加。
後は麹菌の働きでゆっくりと熟成が進んでいきます。
お味噌は健康食品とよく言われますが、スーパーなど市販品は防腐剤など入っていないようで何かと入ってますね。
万が一のもしも、を想定してでの対策でしかたないのでしょう。
そんな規格品の味に慣れきった私ですが、お味噌、ぬか漬け、納豆などといった発酵食品にはとても興味があり、自分でお味噌が作れるこうした機会はとても興奮しました。
この状態で準備完了、後は半年じっと寝かせます。
そして半年後
あの白っぽくて、青臭かった固まりが、味噌っぽい濃い色に出来上がっています。
すごい。
樽の縁の黒っぽい液体は、たまり醤油で甘い風味がプンプン漂います。
熟成が進みすぎると味に影響するとのことで、別の容器に移し替え冷凍庫に入れ半生のような硬さで長期保存です。
4kgというと、とてつもない量に思っていましたが、タッパーに移してみれば意外と少なく感じてしまいます。
どうせ作るなら、8kg作ればよかったと少し後悔。
食べてみた感想ですが、普段の規格品とは明らかに違う甘い風味が最高です。
このお味噌は、普通のものより麹をたくさん入れていて、そのため甘くて風味が強いお味噌に仕上がっています。
塩分も限界に近いほど減らしているので、このままキュウリにのせて食べると最高に美味しかったです。
半年待った甲斐がありました。