山盛り「中おち」が食べたい
前に、スーパーでマグロを買おうと見ていて、陳列のマグロの刺し身の値段と色の悪さから大阪市福島区にある中央卸売市場に行った記事を書きました。
小売店のような下流で買うより、もっと上流に行けば、安くて新鮮で旨いマグロが食べれるという単純な発想によるものでした。
結果的には、行って良かった。
一度は行ってみると楽しいと思います。
あれからかなり経ちましたが、今回はその続編的な記事です。
中おちを買う
中おちとは
マグロの中おちを食べて依頼、すっかりファンになってしまいました。
中おちというのは、マグロを三枚におろした後の、骨と骨の間に残った部分。
鯖など、小さめの魚の場合捨てますが、マグロはサイズが大きいため、その部分にも身がたくさん残っているのです。
この部分の身を、スプーンでぺろりと剥がしたものが、中おちです。
知らない人は、猫の餌？ 的な感じだと思いますが、これがとても美味しい。
居酒屋なんかで食べると、少ないのにいい値段をとられますね。
マグロにも種類があり、卸売市場でも本マグロ、キハダマグロ、メバチマグロなどの種類がありますが、やはり本マグロは別格です。
脂がのっていて非常においしいです。
中おちも同じで、前に買った本マグロの中おちは、最高でした。
中おちを探す
市場内にはマグロを扱っている店はたくさんあります。
仮にブロックという、少し大きな塊でマグロを買うならランクの上、中、下と大抵のお店で買うことができます。
しかしブロックでは、量がかなり多いし値段も安くないです。
グラム換算すると、
１００ｇ ２００円弱～４００円位
サイズが大きくなると不安です。
少しでも安く、そして美味しいものが欲しい欲張りな私には、値段といい味といい、中おちがちょうどいい。
という理由から、今回は最初から中おち狙いの買い物です。
前に買った本マグロの中おちは
５００ｇ ２，０００円
最初５００ｇは少ないと思いましたが、持って帰るとかなりの量で味も文句のつけようがありませんでした。
しかし、広い市場内にマグロの専門卸店はたくさんあります。
それなら、もっと安く買える店があってもおかしくない。
今日は、その店を探します。
午前６時には市場に入り、早速捜索。
既に片付け中の店もありました。
基本的にマグロ店からすれば、マグロをブロック（塊）で売っていくらだと思います。
中おちなど、本来は捨てる部分ではないのでしょうか。
たくさんマグロをさばいている卸店にいけば、格安で手に入るような気がしました。
そのように考えて探していると、スプーンで中おちを取る作業中の店をみつけました。
小売もしていますか？と聞くと、うちは料理店が系列にありそこで使うのでほとんど売っていないとの返事。
次の店を探しました。
同じく中おちの作業中のお店に声をかけると、予約の固定客があるとのことでした。
なかなか甘くないです。
前もって予約が必要のようです。
一般客狙い
とりあえず、市場の一番奥（西端）まで行くと、スーパーのように値札をつけて売っている店がありました。
私のような素人が卸店で買いそびれるのを救ってくれるようなお店ですが、私にはこの値段が安いはどうかよく分かりませんでした。
味はスーパーより旨いはずですが、この市場内では高い気がします。
しかし３００円の切り身を買いました。後で家で食べたら旨かった！
右上のはネギトロ用、アゴ肉やほほ肉は塩コショウで焼いたり、フライ用に人気とのことです。
捜索再開
声を掛けやすそうな店を探し、小売しているか聞いて回るのですが、そもそも中おちなどしていない店も多く、あっても予約済みでした。
そこで考えたのですが、中おちをしていない店は、背骨の部分をどうしているのか。
捨てているのではないか？
では、その骨を手に入れ、自分で中おちの部分を取ればいいのではないか。
そうなんです。
骨をもらって（買って）スプーンを使い、自分で中おちを取ればいいのです。
グッドアイデアです。
ところが既に時間が遅かった。
周りの店は大抵片付けが終わっていて、廃棄状態です。
急いで探しました。
そして何とか見つけました。
ここでは背骨の部分も普段は売っていて、予約だったりするのですが、この時は余っているとのことでした。
キハダマグロ 背骨 １枚 ５００円（税込み）
安いか高いかは不明です。
小ぶりとはいえ、デカイです。
１メートルはありそう、小さくして欲しいと言うと、ナタでガツンとしてくれました。
やっとのことで、ゲットです。
２枚で１，０００円
自分でやる
帰宅しました。
喜びも束の間、よく考えれば大変な買い物です。
本来パック入りを買う予定が、何という大きさでしょうか。
大きな方は、広げるとまな板横で３枚以上、ガスコンロより幅広。
家で見ると、呆れるデカさ。
あとはやるしかありません。
水気や血などの汚れは、水洗いではなくキッチンペーパーで拭き取った方がいいとのことでした。
そして手早く、スプーンで中おちの部分をかき取っていきます。
作業自体はとても簡単で早いです。
身がするすると剥がれます。
大雑把ですが、１０分ちょっとで作業終了でした。
キハダマグロの中おち。
きれいです。
ラーメントンブリにかなりの量です。
中おちだけの重さを測ると、約４５０ｇでした。
千円で４５０ｇ
前の店で、パック入り５００ｇのキハダマグロは、1,500円でした。
それと比較すると、特に安いとは言い難い結果ですね。
やはりパック入りが便利です。
そして夕食
中おち丼
キハダマグロとはいえ、味は最高でした。
タレは、醤油、かつお節、みりん、酒、卵黄で作った特製です。
量もたっぷりあり、みんな大満足。
その他に
筋子
そろそろ筋子が出ていないか、探してみたのですがまだお目見えしていませんでした。今月末には、値段は高いですが初物が入るのではないでしょうか。
同じ日にコストコに行きましたが、物がデカイですがやはり鮮度が違いすぎます。
値段も高いし添加物が不安になりました。
また今度、中央市場で買うことにしました。
大えび
前にも見たお店、話しやすいのがいい。
お店の人曰く、スーパーのものとは全然違う！ とのことでした。
右下の大海老はかなりデカイです。
自宅で見ると、大きさが倍増しそうです。
並のサイズのバナナ並の太さはありそうですよ。
エビフライにしてがっつり食べたい。
一匹の値段を計算してもらうと
上のオーストラリアは １匹 約２００円
右下バングラ １匹 約５００円
でした。
人気店な感じ
中央市場の南東側、青空駐車場の端に何件かの飲食店があります。
その中で、お寿司屋さんが人気のようです。
お客のほとんどが外国人のようですが、このお店だけは満員でした。
外国人旅行者が外で順番を待っていました。
朝一からにぎりとは、羨ましいです。
おわりに
今回は中おち狙いで市場に行きましたが、予約が必要なお店が多かったです。
予約無しで買うには、午前６時前には市場に入り、マグロ店を聞いて廻るのが手っ取り早いです。
面倒ですがそうすることで掘り出し物を発見できたりします。
中おちは人気のようですが、他にもマグロのホホ肉も人気とのことでした。
マグロをかなり小さな単位で売ってくれるお店もかなりありますが、買う時の注意があります。
スジです。
刺し身で食べる場合、スジの部分たと噛み切れず口に残ります。
火を通すなら別でしょうが、生で食べるなら避けるべきです。
買う前に、「スジのない部分ですよね？」と、まず確認して下さい。
そういえばマグロの他に、鮭なんかも欲しいのですが見かけませんでした。
次は鮭も探してみます。
